着付けの世界で国から認められた技術者の存在
2010年、厚生労働省の卓越技能者表彰において「現代の名工」に選ばれた酒井カヨコ。それに先立つ2007年には東京都優秀技能者として東京マイスターの認定を受け、2016年には黄綬褒章の受章にまで至っています。厚生労働省認定の一級着付け技能士でもあり、理容師美容師養成功労者表彰の経歴も持つ人物です。公的な評価がここまで重なっている着付け師は、業界全体を見渡してもそう多くはありません。
1998年の第25回全日本技術選手権大会・花嫁化粧着付け競技で日本大賞を獲得した実績が、技術の裏付けとして語られる場面は今も多いという。白無垢の着付けで競い合う全国大会の頂点に立った経験は、振袖や留袖、訪問着、袴といった幅広い和装への対応力にそのまま反映されています。独自に考案した着付け道具と手法によって、体のラインに沿った仕上がりと長時間の着崩れ防止を両立させている点は、個人的にかなり印象的だった。利用者からは「一日中動き回っても帯が緩まなかった」という声が目立つそうです。
大正創業・三代にわたる江東区の美容室
さかい美容室の始まりは大正時代にまで遡ります。祖母の代から数えて三代目となる現在も、江東区佐賀の地で営業を続けてきました。カットやパーマ、ブローといった日常的なメニューに加え、天然成分のヘナを使ったカラーリングを取り扱っており、髪や地肌への負担を気にする年代の利用者から支持を集めています。東京メトロ東西線・都営大江戸線の門前仲町駅から徒歩約8分、永代橋のそばという立地です。
永代通り沿いで佐賀一丁目バス停からも近く、初めて訪れる人でも迷いにくい場所にあります。完全予約制のため、施術中は他の予約と重なることなく落ち着いた時間が流れるとのこと。常連客の多くは年齢を重ねた女性で、「毎回同じ担当者にお願いできるから安心する」という感想を持つ人も多いようです。日々の手入れがしやすいスタイル提案に重きを置いている点が、リピートにつながっている背景にあります。
日本髪から創作スタイルまで支える教育者としての顔
タカラ美容専門学校で教頭を務めながら、日本着付学術会の芸術委員・名人として活動し、全日本美容講師会では着付け部門の最高師範とヘア部門の創作委員を兼任しています。東京美容家集団においても最高指導委員・常任運営委員の立場にあり、技術の普及と後進の指導に長く関わってきた経歴の持ち主です。2000年には日本理容美容教育センターの教科書編纂委員として、技術の体系的な記録にも携わりました。教える側と現場の施術者を同時に続けてきたことが、さかい美容室の技術的な厚みを形成しています。
成人式に合わせた華やかなアップスタイルや、結婚式・お茶会・観劇など和装での外出にふさわしいヘアアレンジを、場面ごとに使い分けて仕上げています。地髪で結い上げる日本髪のセットは代々受け継がれてきた技法で、かつらではなく自分の髪で仕上がる点に驚く利用者もいるとのこと。振袖の雰囲気に合わせて髪飾りの位置まで細かく調整する工程は、写真映えを意識する若い世代からの依頼でも好評を得ています。着物の格や帯の柄との調和まで見ているからこそ、全体の仕上がりに統一感が出るのだろうと感じる場面がありました。
当日までの流れと早朝対応の仕組み
着付けの予約を入れた場合、施術日のおよそ一週間前までに着装品一式を本人が持ち込む流れになっています。足袋・肌着・裾よけ・着物・長襦袢・紐5本・伊達じめ2本・帯揚・帯締め・草履・タオル3〜4本・帯など、必要な品目はリストとして事前に案内されます。手元に足りない小物があれば貸し出し可能なものもあるため、電話で相談すれば対応してもらえます。
式典の開始が早い場合、通常の営業時間より前に施術を始める対応を行っています。髪の長さや着物の種類で料金が変わるケースがあるため、事前の問い合わせ時に詳細を確認しておくのが安心です。電話受付は9時から20時まで。七五三や成人式、卒業式、結婚式など節目の日に向けた予約は、早めに連絡を入れておくとスケジュールが押さえやすいとのことです。


