再生治療鍼®と東洋医学の知見を掛け合わせた施術方針
二千年を超える鍼灸の蓄積と、Dr.ミッキーが開発した「再生治療鍼®」。はな鍼灸治療院は、この二つの軸を組み合わせながら、慢性的な首・肩・腰の痛みやリウマチによる関節のこわばりといった症状に取り組んでいる。身体全体をひとつの連なりとして読み解く東洋医学の視点から根本原因を探り、薬だけに頼らず内側の回復力を引き出す方向で施術を組み立てる。横浜市保土ケ谷区、相鉄本線・天王町駅から徒歩4分の場所に構える小さな鍼灸院だ。
個人的には、「長年の違和感にずっと付き合ってきた人ほど、変化を実感しやすいのでは」と取材中に感じた。実際、通院中の方からは「整形外科で改善しなかった腰の張りが楽になった」という声が目立つ。院長・白川英子氏自身が長く身体の不調と向き合ってきた経歴を持っており、そうした当事者としての実感が施術の設計に反映されている。初回のカウンセリングだけで30分以上かかることも珍しくないという。
鍼を使わない選択肢「DDS次世代経絡治療」
鍼に抵抗を感じる人に向けて、はな鍼灸治療院が導入しているのが「DDS次世代経絡治療」だ。生体電流に近い微弱電流を経絡の走行に沿って流し、体表から40〜50mmの深部まで刺激を届ける。痛みがほぼないため、鍼灸自体が初めてという方でも受けやすい手法になっている。伝統的な鍼・お灸・吸角・整体と組み合わせることで、一人ひとりの状態に応じた施術の幅が広がる。
週末に夫婦で通っているという利用者は、「妻は鍼、自分はDDSと分けて受けられるのが助かる」と話していた。鍼とDDSのどちらを選ぶかは毎回のカウンセリングで相談しながら決められるため、体調や気分で切り替える人も少なくないようだ。施術メニューの選択権が常にお客様側にある点は、通い続けるうえでの心理的なハードルを下げている。
COACER社との連携による海外再生医療の紹介
はな鍼灸治療院はCOACER社の再生医療コンサルタントとしても活動しており、マレーシアの医療施設での幹細胞治療・セクレトーム治療を紹介するサービスを展開している。紹介先の施設は国際基準CGMPを満たし、国内で同等の治療を受ける場合と比較して費用はおよそ2/3に抑えられる。鍼灸で身体の回復力を整えながら、再生医療で組織の修復にもアプローチするという二段構えの考え方だ。
渡航前後のスケジュール調整や治療内容の説明も院内で対応するため、海外医療に不慣れな方でも相談の入り口が明確になっている。再生医療という選択肢を鍼灸院が提示していること自体、珍しいと感じる利用者も多いという。医療機関との橋渡し役を担いつつ、帰国後の体調管理を鍼灸で継続的にフォローする流れが一本の線としてつながっている。
ベッド一台・完全予約制が生む施術の密度
院内にはベッドが一台だけ。完全予約制で運営されているため、施術中に他の方と顔を合わせることはない。繊細な症状や身体の悩みを口にしやすい環境が、そのままカウンセリングの精度に直結する構造だ。脈の状態、顔色、声のトーンといった微細なサインまで確認したうえで、鍼・お灸・整体・DDSの中からその日の施術内容を決めていく。
「毎回まったく同じ施術にはならない」と白川氏は話す。前回と同じ症状で来院しても、身体の状態が変わっていれば組み立ては変わる。こうした一回ごとの調整が、何度か通ううちに身体の反応として返ってくるのだろう。予約枠は1日に数名分しか設けられておらず、時間に追われない空気のなかで施術が進む。


