ココナッツを余すところなく使う文化
スリランカの人々にとって、ココナッツは暮らしに欠かすことのできない存在だ。果実の水分はココナッツオイルやミルクに、果肉は食用として使われ、ココナッツオイルは料理だけでなくヘアケアやボディケアなど美容にも広く用いられている。外側の殻は器やロープなどの生活用品へと姿を変える。余すところなく人々の暮らしを支える、地球からの大切な恵みだ。SINHARAJA HERBS JAPANのものづくりは、この「余さず生かす」という文化の延長線上にある。
その一方で、市場に出回らなかったココナッツが行き場を失い、大量に廃棄されている現状もあった。ブランドはその課題への応答として生まれた。
必要な分だけ、最高の状態で
自社農園は、世界自然遺産にも数えられる「シンハラジャ森林保護区」の近くに位置している。ここで貫かれているのが、「最高の状態の素材を、必要な分だけ」収穫するという考え方だ。多くの農作物がそれぞれの特性に適した自然環境のもとで育てられ、ハーブやシナモンなどスリランカの自然が育む素材が取り入れられている。過剰に採らず、素材の力を生かすことを第一に考える姿勢が印象的だった。
展開するアイテムは、シャンプーバー3種、コンディショナーバー、ソープ2種。Cinnamon and Lemon Soapは¥1,500、シャンプーバーは各¥1,700と、日常使いしやすい価格帯にそろえられている。植物を育てるところから包装まで、すべて手仕事で仕上げられる。
廃棄を減らす発想が製品の形になる
廃棄は最小限に抑え、最高の天然成分を使用する。この方針は、液体製品を固形化して使い捨てプラスチック容器を不要にするという製品設計に直結している。シャンプーボトル1本の分解には最大約450年かかるとされ、リサイクルされるのはごく一部にすぎない。だからこそ、そもそも容器を生まない「予防」のアプローチが選ばれた。
パッケージには生分解性素材のみを使用している。ココナッツを余さず使う文化から、容器を出さない製品設計まで、無駄を出さないという一貫した思想が流れている。自然の恵みを必要な分だけ受け取り、毎日のケアが未来へつながる選択になるようにという想いが、ものづくり全体を貫いている。


